羽毛ふとんの選び方
選び方のポイントは、ダウン、キルト、そして生地の3つです。
なるべく体の負担にならない軽い掛け心地、できるだけボリュームたっぷりの暖かなものなど、使う方のお好みや寝室の環境に合わせてお選び下さい。
羽毛の選び方
羽毛の品質は「かさ高」「ダウンパワー」で判断します。
羽毛はどれだけ多くの空気を包んで膨らめるかが良しあしのポイントです。良いダウンほど、たくさんの空気を含んで、膨らむことができます。
軽いのに暖かいという羽毛布団の特徴は、多くの空気が保温の層となるからです。
羽毛の良さが暖かさの大きなポイントになりますから、まずは、羽毛の良しあしを比べてみて下さい。
かさ高・ダウンパワー
羽毛がどの位膨らむ力があるか、規定の計測方法で数値化したものが、ダウンの「かさ高」であり、「ダウンパワー」です。この数字を比べれば、簡単に良しあしを判断できます。大きなもの程、大粒で、たくさんの空気を含んでより大きく膨らめるダウンである事を示します。
また、この数字をもとに大まかにグレード分けをしたのが、ゴールドラベル・CILラベルです。
羽毛の量
通常は、冬用のシングルサイズで1.0~1.2kg程使用し、作られます。
使う方のお好みやお部屋の環境等に合わせて、お選び下さい。
羽毛の量が多い程、暖かく、より大きく膨らみますが、重すぎるのが苦手な方は、多すぎにもご注意下さい。
冬用の本掛けで1.0~1.2kg程度、
春・秋向けの合い掛けふとんで0.6~0.8kg程度、
夏向けのダウンケットでは、0.2~0.3kg程度で作られています。
ちなみに、ダウン率の少ない羽根布団(はねふとん)、ダウンではなく、フェザーを主に使用した布団では、1.6kg程使用して作られます。羽毛布団と比べると、結構重い仕上がりです。
ダウン率
ダウン | フェザー |
羽毛・羽根ふとんに使用されている水鳥の羽毛は、その形状からダウンとフェザーの二種類に大別されます。
ダウン率は、中綿に使用した原料のうち、ダウンの比率がどの位になるのか、という事を表したものです。
ダウン・羽毛(うもう) は主に水鳥の胸から腹部に多く見られるタンポポ状の羽毛で軽く空気をたっぷり含んでいます。
フェザーは一般的に羽根(はね)と呼ばれる部分で湾曲した羽軸を持ち弾力性があります。
ダウン90%・フェザー10%という表示は羽毛ふとんの中ダウンとフェザーの混合の重比率を表わしています。
ダウンは一羽の水鳥から極めて少量しかとれないものです。
羽毛布団の定義はダウン50%以上である事、これ以下のものは羽根ふとん(はねふとん)と呼ばれます。
マザーダウン
成鳥の水鳥は、大きく成長したダウンボールを持つため、よりグレードの高いダウンとされています。
ダックダウン/グースダウン
ダックダウンはあひる、グースダウンはガチョウのダウンを意味します。あひるとがちょうでは体の大きさが違うので、ダウンの粒もグースの方が大きい事がほとんどです。
そのような意味から、グースダウンの方が良いグレードとされますが、個別に見ていくと、ダックダウンの中にも、粒が大きく、グレードの高いものもありますので、なるべく「かさ高・ダウンパワー」を比べてみる事をおすすめします。
かさ高の高いダックダウンは、ダウンの保温性に比較しても、割と手頃なものが多いので、狙い目ですよ!
キルト
立体キルト
キルティングのマチを立体にして、羽毛が膨らみやすいようにしたものです。キルトの縫込み部分はダウンが膨らみにくくなってしまうという欠点を解決する事ができ、満遍なく膨らめるようになっています。
2層式立体キルト
1枚の布団の中を2層に区切り、キルトの位置を上下互い違いにしています。立体キルトよりもさらに、羽毛の偏りを少なくし、ボリュームが出やすくなっています。特に寒がりさんにおすすめの仕様です。
生地
羽毛が膨らみやすいと、より暖かく使えます。
羽毛が膨らみやすいのは、軽く柔らかな側地です。
これは、側地だけでなく、布団カバーにも言えますので、布団カバーも軽さと柔らかさをポイントに選んでみるといいですよ!
綿生地
定番の人気素材は、やはり綿。綿100%素材は、適度な吸湿性・吸水性・通気性がありますので、常に爽やかな肌触りでお使い頂く事ができます。汗かきさんも、少し暖かくなった季節でも快適に使う事ができます。
綿の中では、通常の綿の他、繊維の長い「超長綿」と呼ばれるものがあります。これは、綿の生産量の中のわずか3%しかない、最もグレードの高いものです。特に上質な羽毛布団には、この超長綿が使われています。
摘み取った綿の長さで、4つのグレードに分けられますが、その内の最もグレードの高いものが「超長綿」です。
超長綿は、世界の綿生産のわずか「3%」。貴重なプレミアムコットンです。
シルクのように軽く柔らかで、しなやかな風合い、輝くような美しい光沢を放ちます。
軽量生地
ポリエステルを主に使用した軽量生地は、軽い仕上がりがポイントです。特にロイヤル・プレミアムゴールドラベルに使われているようなものの中には、通気性と軽量に更に優れた中空繊維を使用していたり、スカーフのように、非常に繊細でしなやかな素材もあります。
ものによっては、特徴は様々なので、それぞれの商品ページにてご確認下さい。