こんなときはどうするの?
羽毛ふとんのお手入れ法!!
羽毛ふとんは日に干してはいけない?
そんなことはありません。
羽毛は吸湿・発散性 に優れているため、他のふとんのように頻繁に干す必要はありません。
しかし保温性を高めたり、日光消毒のため、月に1~2回、1~2時間程度の日干しをおすすめします。その方が本来のふとん機能が長持ちします。
ダニや虫は大丈夫?
羽毛ふとんからダニや虫が湧くということはありません。
羽毛の原料は、洗浄と熱乾燥処理等によりゴミ除去や殺菌が徹底され、害虫及び臭いやカビのもととなる雑菌を死滅させるため、清潔で安心です。
また、側生地は中からの羽毛が吹き出す事が無いよう、高密度な生地を使用しておりますため、外からダニが侵入することもありません。
汚れたらクリーニングは?
カバーを掛けてお使いになれば、そんなに汚れることはありませんが、
長くお使いの間にもし汚れが目立つようになったら、ドライクリーニングか、
水で丸洗いができます。
しかし、度重なるドライクリーニングは羽毛の油脂分が必要以上に除去されて機能低下を招き やすいので、回数はなるべく少なく配慮した方 がいいでしょう。
水による丸洗いは、羽毛への影響はほとんどな いのですが、側生地の縮み・痛みから織り目がやや大きくなり、羽毛が飛び出しやすくなったりする場合もあります。
部分的に側地が汚れた場合は、すぐに水でつま み洗いをしてください。
洗剤が必要なときは石 鹸は避けヘアーシャンプーを使います。 また、絹の側地の場合は水洗いは避けましょう。
羽毛ふとんの下に毛布を使ってはダメなの?
毛布を下に重ねますと、羽毛が体にフィットせず体との間にすきまができてしまうため、羽毛ふとん本来の保温性が得られません。
真冬などに羽毛ふとんだけでは寒いと感じ毛布を合わせたい場合は、羽毛ふとんの上から毛布を掛けてください。
なお、上に掛ける場合、重いものですと羽毛ふとんが押されてかさ(厚さ)が減 り、保温性も低下するので、あまり重いふとん・毛布は避けてください。
電気掛け毛布などは羽毛ふとんの下で温度を低めに調節してお使いに なるのが良いでしょう。
長く使わないときのしまい方は?
まず日に干し、よく乾燥させ、汚れがあれば除去します。
それから、通気性のあるケースに入れるか、布で包んで湿気のない場所に保管してください。
通気性がなく湿気が多い状態ですと、 蒸れて臭いを発生したり、羽毛の品質を損なうことがありますのでご注意を。
特に長期間使わないでおくときは、ときどき風通しの良い所で陰干しをして乾燥させましょう。
古くなったらリフォーム できるって本当?
羽毛ふとんは、他のふとんに比べて耐久性が長い寝具です。
お使いになる間に側地が劣化してきますが、中の羽毛も多少かさの減少はあっても十分に再利用できます。
このため、側地を交換し、必要な場合は羽毛の洗浄と足し羽をすれば、お手持ちの羽毛ふとんを新しい羽毛ふとん によみがえらせることができます。
ダニ等の害虫と羽毛ふとん
羽毛ふとんから虫がわくのではと、心配する方がおられますが、羽毛はその精製過程で熱乾燥処理と薬品による殺菌処理等により、ダニや害虫などを完全に死滅させていますので羽毛から虫がわくことはありません。
しかし、気密性が高く(風通しが悪く)湿度の高い住宅環境では、畳やじゅうたんからダニが発生し、それがふとんに付着したり人を刺したりすることがありますので、部屋の通気(乾燥)や清掃(清潔)に心掛けるようにして下さい。万一羽毛ふとんを使用して虫に刺された場合は、主にツメダニが原因と考えられますので次のように対処してください。
・部屋の通気を良くする ・清潔に心掛ける